池田山住環境協議会は、池田山の素晴らしい住環境を守り、その望ましい将来像を描き、実現してゆくための協議会です。

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結成までの経緯

2013年9月、兵庫県の社会福祉法人「夢工房」が、池田山の中心部に認可保育所を計画していることが、池田山住民に知らされました。これまで行政からもどこからも保育所計画の話など持ち上がったこともなく、地域のニーズとはかけ離れているため、疑問を持った住民達が夢工房の説明会に出かけたところ、その疑問はますますふくれあがることとなりました。そのため「池田山保育園を調べる会」が活動を開始し、夢工房の経営実態や問題点が明らかになるにつれ、それが発展的に「夢工房池田山保育所に反対する会」となりました。(参考資料をご覧ください:2013.12.10 配布チラシ

このように住民間で不審に思う人の輪が広がる一方で昨年9月以来、夢工房から地域住民への説明会はわずか2回しか開かれていません。しかも夢工房は、未だまったく地域住民の理解が得られていないにも関わらず、建設工事着工を強行しようとします。すなわち3月には、5月着工のために必要な建設説明会を形式的に開きますが、それにはわずか5軒の近隣住民しか出席を認めず、型通りの手順で進めようとしました。工事が始まれば、前面道路から2mも高い敷地を全部削るために大量の土砂が発生し、大変な影響を周辺に与えます。品川区に申し入れて、なんとか傍聴を許されることになりましたが、当日説明会で5軒以外の住民が質問の声を上げると、退室を強く命じられました。

夢工房は「待機児童対策のため行政から求められている」「建築基準法には違反していない」を盾に、住民の理解を得ずとも工事を強行し、2015年春には認可保育所として開園しようとしています。その傲岸不遜な態度は、到底社会福祉法人の名に値しない許しがたいものですが、残念ながら、単なる個人の集まりでは対抗する術がありません。現在の建築紛争解決の仕組みの中では、敷地から20m範囲内の住民、地権者か、地域を代表する団体の長しか声を上げられないのです。しかし「池田山町会」は一部に賛成の方もおられるからとのことで、「中立」という立場を表明しています。その後町会長から、建築紛争については「まちづくり協議会をつくって対応して」との示唆を受けたこともあり、今回、多くの住民のご協力を得て新しい組織をつくる準備を進めてまいりました。

3月には協議会設立準備委員会が立ち上がり、5月18日に池田山住環境協議会として正式に発足しました。6月末時点で、会員数は500名を超えています。これからは単に夢工房の問題だけでなく、今後起こりうる乱開発や交通問題、高齢者対応、防災対策、環境保全などについて、行政のお仕着せでなく住民自ら、望ましい池田山のあり方と環境保全を考え、実現していく組織として活動していくことになりました。

活動履歴

2013年
9月 7日 池田山町会役員会が会員に夢工房保育所計画に関しての報告会を開催
10月16日 町会内に「池田山保育園を調べる会」準備委員会の立ち上げ
10月19日 夢工房による第1回保育園開設計画説明会
11月 3日「池田山保育園を調べる会」①
11月29日「池田山保育園を調べる会」②
12月 7日~3月6日「夢工房池田山保育所に反対する会」①~ ⑫
12月末~ 夢工房池田山保育所に反対する署名活動

2014年
1月 19日「夢工房池田山保育所に反対する会」主催住民意見交換会
2月 12日「夢工房池田山保育所に反対する会」が都知事、区長宛の要望書を品川区役所に提出
     (1ヶ月の署名活動で1633名の反対署名が集まる)
2月 22日 夢工房による第2回保育園開設計画説明会
     (夢工房の説明の不十分さに一気に反対の声が拡がる)
     →「夢工房反対」垂れ幕、幟の掲示を開始 のぼり、垂れ幕写真集 pdf
3月 15日 夢工房による近隣への建設説明会
3月 22日「池田山住環境協議会準備委員会」主催建設情報交換会
4月 5日~5月11日「池田山住環境協議会」設立準備会①~④
5月 18日 「池田山住環境協議会」設立総会開催
5月 23日 品川区役所都市計画課を訪問
5月 25日 第2回役員会開催
6月 14日 専門部会合同会議開催
6月 16日 住環境協議会のホームページを開設
6月 22日 池田山の交通問題を考える会開催
6月 30日 調査部会報告
7月 13日 第1回交通部会セミナー 講師: 須永和久氏

7月 17日 品川区議会(保育所に関する)文教委員会議事録
8月 1日 東京都および品川区に建議書送付
8月 21日品川区から質疑書に対する回答が届く
9月 7日 池田山住環境協議会合同会開催
10月4日 Ikedayama Neighborhood Council設立に参加 call for 1st assembly
10月27日TV放送 フジテレビ「とくダネ!」取材

11月16日 Ikedayama Neighborhood Councilの方々と共に品川区防災訓練に参加

12月 2日 夢工房池田山保育所計画取り下げのニュース
12月19日 品川区、夢工房保育所計画取り下げを発表


2015年
1月18日 品川区派遣セミナー 講師:須永和久氏
1月23日 伊藤忠クレヴィアタワー工事現場前の舗道陥没
3月15日「首都直下型地震への備え方」品川区派遣セミナー 講師:須永和久氏
6月28日「池田山住環境協議会の到達点と今後」品川区派遣セミナー 講師:須永和久氏

12月20日 「池田山の環境を守るためのルールづくり」品川区派遣セミナー 講師:須永和久氏

2016年
6月9日 夢工房」運営費不正流用発覚のニュースhttps://ashiya-youho.localinfo.jp/posts/categories/509388
6月17日 末長組建設マンションの管理規約に民泊禁止事項とオフィスとしての使用制限を明記
6月19日「羽田空港新設飛行経路」意見交換会 講師:国交省東京国際空港環境企画調整室長 星 明彦氏
7月 「ロイヤルシーズン池田山」マンション工事に関して品川区建築課に質問状、事業者に要望書

2017年
2月 「五反田駅東口開発」JR東日本に動線の計画変更を要望
3月 「環状第4号線道路計画」説明会に参加
7月  スターツCAMによる池田山初4階建てワンルームマンション建設を糾弾
■新規販売マンション管理規約に「民泊禁止」条項を盛り込む

伊藤忠「クレウ゛ィアタワー池田山」、末長組「バースシティ東五反田」「ロイヤルシーズ池田山」の管理規約に民泊禁止条項を入れるよう要請し、条文化された。

2018年
12月 アーバネットコーポ―レーションの15階建てマンション建設計画が持ちあがる


2019年
1月 アーバネット建設地の解体工事中に、隣接するマンション「バースシティ東五反田」のベランダを破壊するも、謝罪なし
3月 近隣住民を中心とする34名の原告団(代表船曳、畑中)が、東京地裁にアーバネットの建設差し止めを提訴
4月 インドネシア大使館前に、三菱地所レジデンスによるチャーム・ケア有料老人ホームの建設計画が発表される。
5月 池田山住民が長年親しんできた桜並木の一本が老化で伐採されたのを機に、「五反田公園の桜並木を考えるワークショップ」を開催
8月 倒壊の恐れのあったインドネシア大使館の塀を、三菱地所レジデンスが建て替えることになる
10月 裁判中にもかかわらずアーバネット側はマンション建設を開始


2020年
1月 新年の集まりを兼ねた防災セミナー+保存食試食会を開催
2019年から続くアーバネット裁判の第5回~第8回が開かれる


2021年
5月 アーバネット裁判にて第11回にて原告団の内5世帯が意見陳述
10月 判決。解体工事の都市建コーポレーションに対しては賠償金支払い、アーバネットに関しては建築差し止めならず
10月 判決を不服として近隣住民9名(代表船曳)が高裁に控訴
11月 アーバネット弁護団から和解の申し入れ


2022年
1月 東京高裁にてアーバネットと控訴人団の間で和解が成立